認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 新商品のご紹介(新機能編) 東武百貨店5階補聴器さろん
2023.11.25 池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム
東武百貨店池袋店5階10番地補聴器さろんの豊川です。
いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。
今回は、新商品の情報をいち早くお届けします。
新商品のご紹介① 新機能編
シーメンスの140年以上の歴史を継承した、シグニアより新商品の発売が決定しました。
発売日は2023年11月28日(水)です。
今回は新商品の特徴を簡単にご紹介させていただきます。
・シグニア補聴器の進化の歴史
まず、近年シグニアより発売された補聴器の機能について、その進化の内容を振り返りご紹介いたします。
2020年 シグニア エクスペリエンス(Signia X)発売
補聴器に「超広角センサー」と「モーションセンサー」を内蔵。
周囲の環境、使用者の動きに合わせて環境を認識し、自動調整を行う。
2022年 シグニア エーエックス(Signia Ax)発売
Signia X の性能に加え、通常は1つしか組み込まれない「言葉」と「環境音」を処理するプロセッサーを2つ搭載。
ダブルプロセッサー機能で「言葉」をよりくっきり、「環境音」はよりすっきりを実現。
2023年 シグニア アイエックス( Signia Ix)新発売
Signia Ax の機能に加え、「ロックオン機能」を搭載。
複数の相手を追いかけ、会話の言葉のすみずみまでより正確に再現する。
・ロックオン機能
Signia Ix には2つのロックオン機能が搭載されています。
*器種によってはロックオン機能は1つのみ。
言葉明瞭化・ワードロックオン
補聴器は小さい音は大きく、大きい音は小さくなるように音を圧縮して増幅を行います。
結果として、「生の音」とは違う「加工された音」になってしまいます。
単純に加工せずに音を大きくするだけでは、周囲の環境音が大きくなりすぎるため、装用が困難になってしまいます。
Signia Ix は「言葉」の成分をしっかりと聞き取り(ロックオン)増幅することで、よりくっきりした明瞭な音を再現します。
一般的な補聴器
声の波形図が緑の線部分を聞き取り、増幅。
手掛かりになる情報が少ないので、言い出しや輪郭がぼやけて聞き取りにくくなります。
Signia Ix
声の波形図が赤い線部分までしっかり聞き取り、増幅。
会話の言い出しや聞き取りにくい子音を正確に再現して言葉の聞き取りの明瞭感をUPします。
クラスはプレミアムクラスの7lxからスタンダードクラスの3lxまでの3種類。
聞き取り精度は補聴器の持つ音を分析するチャンネル数に依存します。
各クラスのチャンネル数は以下の通りです。
プレミアム 7lx 48ch
アドバンス 5lx 36ch
スタンダード 3lx 32ch
5~3lxについては、従来の補聴器5~3Axに比べてチャンネル数が増加してさらに高性能になっております。
会話補足・スピーチロックオン
補聴器にはマイクが搭載され、「会話」「環境音」を拾い、増幅を行います。
一口に「会話」と言っても、「環境音」に近い音もあり、周囲環境の変化等も重なると、完全な聞き分けは困難です。
Signia Ixは「会話」と判断した音をロックオンすることで強調。
その他の音を抑えることで、うるさい場所でも会話の聞き取りをUPします。
クラスによって、ロックオンの精度範囲が異なります。
スピーチロックオンの機能については動作に条件があります。
①対象機種はPure Charge&Go IX (耳掛け型充電式補聴器)のみ
②両耳装用の場合のみ(片耳だけでは機能が発揮されません)
まとめ
新発売の Signia Ix は、「世界初」(*1)のロックオン機能により騒音下での聞き取りをUPさせています。
次回は具体的な器種についてご紹介させていただきます。
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