認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 補聴器の故障について② 東武百貨店5階 補聴器さろん
2024.7.11 池袋東武店, 補聴器, 補聴器, 駒込ショールーム

東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。
こちらのコラム『補聴器通信』では、イベント情報とは別に、聞こえや補聴器のお役立ち情報を配信いたします。
不定期ですが是非お読みください。
補聴器の故障②
前回、補聴器の故障の原因として多いのが汗、湿気とお話しさせていただきました。
今回は補聴器の湿気対策についてお話しさせていただきます。
湿気対策①
補聴器の清掃
汗をかいて濡れたまま、補聴器を保管したりしていませんか?
一番基本的なことですが、濡れてしまったらまずは補聴器を拭いてください。
補聴器購入時にセットに付いてくる布やメガネ拭き等がお勧めです。
補聴器用の低アルコール使用のクリーニングスプレーの販売もありますが、市販の消毒液やアルコールティッシュの利用はお勧めしません。
補聴器には抗菌コートが施されており、強いアルコール等で拭いてしまうと抗菌コートが劣化する恐れがあります。
基本的には乾拭きで十分ですが、汚れのひどい時には補聴器用クリーニングスプレーも併用ください。
また、電池式補聴器の場合、表面は濡れていなくても電池ボックス内は濡れていることがあります。
軽く綿棒で水分を取っていただくと故障リスクが低減します。

湿気対策②
保管場所
湿気の溜まりやすい場所。窓の近く、お風呂場、洗面所、キッチン回り等の湿気が多い場所での保管は避けてください。


湿気対策③
乾燥ケースの使用
補聴器を使用しない時にそのままケースに入れるのではなく、乾燥ケースに入れていただくことをお勧めします。
ケース内のシリカゲル(乾燥剤)が補聴器の湿気を取ってくれる交換タイプと電動のタイプがあります。
シリカゲル交換タイプ



プラスチックのケースにシリカゲルを入れて乾燥するタイプです。
シリカゲルは通常3カ月くらいで交換。湿気の多い時期ですと、1カ月程度で交換になることがあります。
シリカゲルの色がオレンジ→クリーム色っぽく色が変化する。青い粒粒が赤く変化する等で交換時期の目安を把握します。
シリカゲル交換タイプ 充電式


通常、充電式補聴器の場合は充電の前、もしくは充電後に乾燥ケースへ保管という形で時間が取られます。
充電器内部にシリカゲルを入れることで、充電しながら乾燥もできるタイプです。
電動乾燥タイプ


シリカゲルは湿気を吸収すると効果がなくなっていき、定期的な交換が必要となります。
電動タイプのこちらはケース内を電動で乾燥、UV照射ランプもついていて、補聴器周りの雑菌の消毒も行います。
電動乾燥タイプ 充電式補聴器用


充電式補聴器の場合、充電しながらの乾燥ができないものが大半です。
大きめの電動乾燥ケースで充電器ごとに収納し、乾燥するタイプです。
UV照射ランプもついていて、補聴器周りの雑菌の消毒も行います。
充電器内蔵タイプ


電動乾燥タイプの充電式用はサイズが大きく幅をとります。また、充電用と乾燥機用にコンセントが2口必要というのもご自宅の環境によっては使いにくいポイントです。
こちらのタイプは充電器に乾燥機が内蔵されているので、通常の充電器に比べるとやや大きくはなりますが、邪魔にならないサイズとなっています。
コンセントも1口で充電、乾燥、UV除菌と3役の活躍をするタイプです。
まとめ
今回はご自宅での湿気対策についてお話しさせていただきました。
どんなに気を付けていても精密機械であり、毎日使用する補聴器には故障のリスクがあります。
ご自宅でのケア以外にも、お店ではウルトラバックといった専用機器を使用してのメンテナンスもお勧めしております。

補聴器の音質、音量調整だけでなく、メンテナンスも承りますので、当店に足を運んでいただければと思います。
東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろん
□ お問合せ : TEL.03-5951-8030























