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  • 認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 補聴器の防水・防塵性能① 東武百貨店5階 補聴器さろん

認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 補聴器の防水・防塵性能① 東武百貨店5階 補聴器さろん

2024.7.29  池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。

こちらのコラム『補聴器通信』では、イベント情報とは別に、聞こえや補聴器のお役立ち情報を配信いたします。

不定期ですが是非お読みください。

補聴器の防水・防塵性能①

先日の記事では補聴器の故障、湿気対策についてお話しさせていただきました。

補聴器の防水機能についてのお問合せが多かったので、今回はその点に絞ってお話しさせていただきます。

「補聴器をつけたまま、顔を洗っても問題ないのか?」「補聴器をつけたまま、雨の中を外出しても問題ないのか?」とよく質問を受けます。

結論から言うと、問題ありません。最近の補聴器の防水性能は以前の補聴器に比べ、格段に進化しています。

防水・防塵性能

補聴器だけでなく、スマートフォン等、防水・防塵の性能を表す表記として「IP〇〇」というコードが使用されています。

「IP〇〇」とは2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められた、電気製品の防水・防塵の性能を表す規格です。

防塵性能とは

製品外部から固形物の侵入に対する保護等級のことで以下の7つの等級に分かれます。

保護等級  保護の内容

  0   保護されていない

  1   直径50mm以上の大きさの固形物が製品内部に入らない

  2   直径12.5mm以上の大きさの固形物が製品内部に入らない

  3   直径2.5mm以上の大きさの固形物が製品内部に入らない

  4   直径1.0mm以上の大きさの固形物が製品内部に入らない

  5   有害な影響が発生するほどの粉塵が製品内部に入らない

  6   粉塵が製品内部に入らない

補聴器やスマートフォンのような精密機器は5級以上に該当する場合が多いです。

防水性能とは

製品外部からの水の侵入に対する保護等級のことで以下の9つの等級に分かれます。

保護等級  保護の内容

   0   保護されていない

   1   垂直に落ちてくる水滴による有害な影響がない

   2   垂直に15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない

   3   垂直に60度の範囲で落ちてくる水滴に有害な影響がない

   4   あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない

   5   あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない

   6   あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない

   7   一時的に一定の水圧(水深)で水没しても内部に浸水しない

   8   継続的に水没しても内部に浸水しない 

  

等級が上がるほど、防水性能は高くなりますが、8等級に関しては「7等級よりも厳しい環境で試験すること」のみが基準となっているため、明確な基準が無く商品やメーカーによって内容が異なります。

いわゆる生活防水が4等級程度になります。

試験は全て真水で行っているため、温泉やプール等の真水でない環境ですと危険が伴うことが考えられます。

補聴器の防水・防塵

現在発売されている補聴器のほとんどに「IP57」もしくは「IP68」というかなり高品質な防水・防塵性能が施されています。

冒頭にも述べましたが、通常の使用での軽い水濡れ等は問題がありません。

汗など長時間さらされることによっての故障リスクは依然残っておりますが、それも過去の補聴器と比べると故障率は低くなっている傾向です。

次回はもう少し掘り下げて補聴器の防水・防塵についてお話しさせていただきます。

 

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