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認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 冬場の補聴器の電池について  東武百貨店5階 補聴器さろん

2024.12.19  池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。

こちらのコラム『補聴器通信』では、イベント情報とは別に、聞こえや補聴器のお役立ち情報を配信いたします。

不定期ですが是非お読みください。

冬場の補聴器の電池について

朝晩の冷え込みも厳しくなり、ようやく「冬」という季節になってきました。

補聴器の故障相談は、汗をかく機会が多い、外気の湿度が高い「夏」が一番発生しやすい時期ですが、「冬」も補聴器の故障相談が増える時期です。

その中でも最も多いのは電池トラブル。

「新しい電池を入れたばかりなのに、補聴器から音が出ない」

「昨日、充電したはずなのに、補聴器から充電残量が少ないとお知らせ音が鳴る」

等の相談が多く寄せられます。以前にも触れていますが、改めて補聴器の電池の特徴についてお話をさせていただきます。

補聴器の電池

補聴器に使用される電池は「空気電池」です。

その特徴は、空気中の酸素を電池内部に取り入れ、内部の金属と反応をさせ、電圧を発生させます。

また、低温の環境では放電電圧が常温よりも低くなります。

使用推奨の環境は気温20℃、湿度60%となっております。

*推奨使用環境外で使用できないというわけではありません。

1.二酸化炭素濃度の増加

冬場は暖房機器の使用によって、空気中の二酸化炭素濃度が高くなります。

酸素を取り入れる際に二酸化炭素も一緒に取り入れるため、電池寿命が短くなります。

換気を十分に行っていない部屋だと電池寿命は約7割になります。

対策

・部屋の空気の換気をすることで空気中の二酸化炭素濃度を低くする。

・気温の安定した時期に比べ、電池寿命が短いことを把握し、予備の電池を用意する。

2.低温・乾燥

最初にお話ししましたが、使用推奨の環境は気温20℃、湿度60%となっております。

当然、冬場は使用推奨環境に比べ低温、低湿度(乾燥)となります。

そのため、特に朝晩や新しい電池を使用する際に低電圧の為、補聴器が作動しない、通常より電池の消耗が早く、頻繁に電池を入れ替えないといけないケースが発生します。

対策

・空気電池はシールを剥がしてから通常1分程で十分な電圧を発生させますが、いつもより少し長く待つ。

・補聴器に電池を入れる前に手の平で電池を温めてから使用する。

・保管場所の注意。乾燥ケースに入れっ放しにしない。乾燥した部屋に置かない。お部屋を加湿する。

充電式補聴器の場合

充電式補聴器にはリチウムイオン電池が使用されています。

空気電池と違い、空気を取り込んでいるわけではないので二酸化炭素濃度等には依存しませんが、気温に関してはやや敏感なところがあります。

使用推奨環境は10℃~40℃くらいが一般的です。

1.低温環境での使用

充電式補聴器に使用されているリチウムイオン電池のプラス極とマイナス極の電気の通り道となっている電解液の働きが悪くなり、充電や放電を上手く行えないことがあります。

具体例としては、一晩充電したはずなのに充電が満タンになっていない、補聴器使用中に十分充電残量が残っているはずなのに、電池切れのお知らせ音が鳴る等の不具合が起こることがあります。

対策

・充電は玄関や洗面所等寒い場所は避け、人の多い部屋(適切に暖房されている)で行う。

*暖房をつけっぱなしにしないといけないという訳ではありません。

・装用前に補聴器を手の平で温める等を行う。

・電池切れのお知らせ音は誤作動することもあります。数分おきに鳴るようであれば、電池切れの可能性大。一度鳴った後に、その後鳴らなければ誤作動。そのまま使用して問題なし。

 

 

 

 

 

まとめ

寒いと動きが鈍くなるのは補聴器も人間も一緒かもしれません。

こまめの換気、暖かい場所での使用等も、風邪をひかないようにする為の注意と同じです。

補聴器の健康だけでなく、ご自身の健康も維持していただければと思います。

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