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認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 聞こえの測定③ 東武百貨店5階 補聴器さろん

2025.6.25  池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。

こちらのコラム『補聴器通信』では、イベント情報とは別に、聞こえや補聴器のお役立ち情報を配信いたします。

不定期ですが是非お読みください。

聞こえの測定③

聞こえの測定には前回までお話しさせていただいた「音の聞こえ方」の他に「言葉の聞き取り」があります。

補聴器をお試し、調整する上でよく言われてしまうのは

「音は聞こえるんだけど、言葉がハッキリしない」

というお言葉です。

補聴器は極論で言えば「音を大きくする道具」です。

しかし、いくら音を大きくしても、その音が「言葉」として理解できなければ会話がハッキリしません。

音を聞く能力と言葉を理解する能力は異なるものです。

補聴器の音を大きくすれば、補聴器を装用すれば、誰でも良く聞こえるようになるというわけではないのです。

そのため、補聴器装用による効果を予測するためにも、言葉の聞き取りの検査=語音明瞭度測定を行います。

語音明瞭度測定

語音明瞭度測定は聴力測定と同じようにヘッドフォンをして、防音室で行います。

・「ア」「カ」「ス」等・・・一語ずつランダムに読み上げられたもの、聞こえたとおりに記入、もしくは復唱。

・どのくらいの音量(○○㏈)で、どのくらいの正答率(○○%)かを測定します。

50語をランダムに読み上げる57-S語表と20語をランダムに読み上げる67-S語表があります。

50語は測定に時間を要するので、一般的には20語の 67-S語表 を用いるケースが多いです。

・測定の結果、得られた1番聞き取りができる音の大きさ、正答率を語音弁別能、最高語音明瞭度といいます。

語音明瞭度測定の結果 例1)

※回答については、記憶されてしまうと結果に影響が出るため本来の回答とは違った内容になっています

右耳 : 60㏈ 60%、 70㏈ 80%、 80㏈ 100%

左耳 : 60㏈ 70%、 70㏈ 85%、 80㏈ 100% 

最高語音明瞭度は共に80㏈で100%。

また、このような形式で示されることもあります。

上記の結果をグラフにしたものです。

横線が音の大きさ(○○㏈)、縦線が正答率(○○%)となります。

グラフの左側、正常語音明瞭度曲線というのが一般的に健聴の方が聞こえるレベルになります。

(40㏈で100%の正答率)

音の大きさの例

先の例だと、普通の会話音(60㏈)で右耳が60%、左耳が70%の正答率。

かなり大きな声(80㏈)で左右共に正答率100%。通常の会話では3~40%の聞き間違い、聞こえないという状況があり、かなり大きな音だと正答率100%で聞こえるという予測ができます。

まとめ

今回は「言葉の聞こえ方」の測定、語音明瞭度測定のお話しをさせていただきました。

補聴器を装用しても100%の聞こえ方にならないという話は少々ショッキングな話かもしれませんが、具体的に現在の自分の聞こえのレベルを知ることで、より補聴器を上手く活用する、補聴器以外の方法を検討することにもつながります。

次回は正答率のレベルについてお話しさせていただきます。

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