メガネ・補聴器で親切一番店を目指す「ミラール」

  • 認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 聞こえの測定④ 東武百貨店5階 補聴器さろん

認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』 聞こえの測定④ 東武百貨店5階 補聴器さろん

2025.7.3  池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地 補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。

こちらのコラム『補聴器通信』では、イベント情報とは別に、聞こえや補聴器のお役立ち情報を配信いたします。

不定期ですが是非お読みください。

聞こえの測定④

今回で「聞こえの測定」のコラムは最終回となります。

前回は「言葉の聞こえ方」語音明瞭度測定について、お話しさせていただきました。

最終回の今回は、測定の結果についての見方についてお話しさせていただきます。

語音明瞭度測定の結果得られた一番高い正答率を語音弁別能、最高語音明瞭度と言います。

語音弁別能、最高明瞭度に対して期待できるコミュニケーションの程度は以下になります。

語音弁別能、最高語音明瞭度は回復するか?

一般的に聴力レベルと同じく回復は難しいと言われています。

例えば、最高語音明瞭度が100㏈で30%であった場合、補聴器を装用しても30%以上の聞き取りは難しく、装用したら30%が80%や100%になることはありません。

※長期のリハビリや何らかの原因が解明されることにより、回復することはあり得ます。

全ての方がメガネをかけて視力が1.5や2.0にはならないのと同じで、あくまでその方の聞こえ方の能力の限界となります。

語音明瞭度測定の結果 例)

※回答については、記憶されてしまうと結果に影響が出るため本来の回答とは違った内容になっています。

右耳 : 60㏈ 60%、 70㏈ 80%、 80㏈ 100%

左耳 : 60㏈ 70%、 70㏈ 85%、 80㏈ 100% 

日常会話音のレベルは60㏈位が一般的です。(前回記事を参照)

上記の場合、一般的な会話音レベルでは60~70%程度の理解が可能。30~40%は聞き取れないことが有り

80㏈で100%の理解ができるので、補聴器で音を20㏈足せば、会話音60㏈+補聴器20㏈=80㏈となり、言葉がハッキリ聞こえるようになると予測が可能です。

(実際には聴力測定の結果によるので、上記のような単純な足し算にはなりません)

語音明瞭度測定の結果 例2)

右耳 : 80㏈ 50%、 90㏈ 60%、 100㏈ 70%

左耳 : 80㏈ 20%、 90㏈ 30%、 100㏈ 20% 

右耳に関しては80㏈というかなり大きな声で話をして50%の理解度。100㏈までボリュームを上げても70%。補聴器を装用して、会話音60㏈+補聴器40㏈=100㏈で70%の聞き取りは可能ですが、30%については聞き取りが困難ということになるので、この方は70%の聞こえを目指していただく形になります。

左耳に関しては最大ボリューム100㏈ではかえって明瞭度がDOWN。

その前の90㏈で30%が最高明瞭度となり、補聴器を装用しても30%程度の理解度が限界という形になります。

音を大きくすれば、無限に明瞭度が上がるわけではないということです。

まとめ

聴力の測定、語音明瞭度の測定についてお話しさせていただきましたが、どちらの測定も防音室という外部の音が入りにくい「静かな部屋」でこれから測定をするので「全力で聞こえたら」、応えてくださいという測定になります。

当然、日常で生活をされていてテレビを見ている時に後ろで食器を片付けている音がうるさくて聞こえない、レストランやカフェで周囲に人が多いと聞こえない、講義や趣味の場で相手が遠くに離れると聞こえない、ということは起きてきます。

これは聴力の低下が無い健聴者についても同じことが起こります。

但し、測定することでその方が補聴器でどの程度改善が見込めるのかの指針を得ることはできます。

医療機関を受診されて、結果を受け取った、補聴器屋さんで試しに測定と試聴をしてみた際にはご自分でも現況の把握と補聴器に対する見込みを立てていただけると良いと思います。

これまで4回シリーズで「聞こえの測定」についてお話しさせていただきました。

ご不明な点や、ご自身の聴力測定をご希望される方は、東武百貨店池袋店5階10番地補聴器さろんまで、お気軽にお問合せください。(TEL.直通 03-5951-8030)

Back
池袋店 上尾店藤沢店
新着情報(blog) ご購入の流れ よくある質問 お客様の声 商品一覧 アフターサービス
ページの先頭へ