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他人ごとではない?「認知症と聞こえ」のお話し(その1) 池袋東武補聴器さろん

2018.10.17  池袋東武店, 補聴器通信, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地ヒアリングギア・補聴器さろんの豊川です。

最近メディアでも取り上げられることの多くなった「難聴と認知症」について、色々と調べてみました。今日から4回シリーズでお話しいたします。

 

「認知症と聞こえ」のお話し  vol.1 難聴と認知症

難聴になると認知症のリスクが高くなる―。

こんな話は聞いたことはございませんか?難聴と認知症の関係についてお話ししたいと思います。

まず、一番最初にお断りさせていただくと、

「難聴になるとすぐに認知症になる」「難聴の人は必ず認知症になる」というわけではありません。

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そもそも何故、難聴になると認知症のリスクが高くなるという話が出てきたのでしょうか?

2015年1月、政府は高齢化が急速に進む日本の問題に、認知症の対策強化に向けての国家戦略である新オレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)を策定しました。

この新オレンジプランで、認知症を引き起こす要素(危険因子)の一つとして難聴が挙げられたことが、難聴と認知症の関係がより注目されるようになったきっかけです。

 

新オレンジプランが提言する認知症を引き起こす要素(危険因子)

〈遺伝〉〈加齢〉〈高血圧〉〈難聴〉〈頭部外傷〉〈糖尿病〉〈喫煙〉

 

また、2017年7月国際アルツハイマー病会議(AAIC)において、ランセット国際委員長が「認知症の症例の35%は潜在的に修正可能な9つの危険因子に起因する」と発表しました。認知症の症例の35%は9つの因子を改善することで、回避することが出来る可能性があるということです。

 

ランセット、9つの改善可能な認知症の危険因子

〈高血圧〉〈肥満〉〈11~12歳までに教育が終了(小児期)〉〈喫煙〉〈難聴〉〈抑うつ〉〈運動不足〉〈社会的孤立〉〈糖尿病〉

 

それぞれの相対リスク

(危険因子) (相対リスク)*1 (人口寄与割合)*2

難聴

1.9倍 9%
11~12歳までに教育が終了 1.6倍 8%
喫煙 1.6倍 5%
抑うつ 1.9倍 4%
運動不足 1.4倍 3%
高血圧 1.6倍 2%
社会的孤立 1.6倍 2%
肥満 1.6倍 1%
糖尿病 1.5倍 1%

*1 その因子を持つ人が、危険因子を持たない人に比べてどのくらい認知症になりやすいか

*2 その因子を持つ人がいなくなったら、認知症患者が何%減少するか

難聴のある方は、難聴のない方より認知症になるリスクが1.9倍高い。

認知症患者の内、難聴のある方の難聴がなくなったとしたら、認知症患者は全体の9%減少する。

という結果で、難聴は相対リスク・人口寄与割合ともにトップになっています。

 

では、なぜ難聴と認知症に関係性があるのでしょうか?

次回はその点をお話ししたいと思います。

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