冬場の補聴器の注意点②

2019.2.20 池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

コラム『補聴器通信』を担当している、池袋東武補聴器さろんの豊川です。
不定期ですが、補聴器のお役立ち情報を配信しますので、是非お読みくださいませ。
寒さがまだ残るこの冬、乾燥した日が続く中、非常に増えている相談が
「補聴器の電池がすぐに切れる」
です。
補聴器の電池は一般に空気電池を使用しています。
この空気電池は周囲の温度や湿度に大変影響されやすい電池です。
冬場の電池寿命が短い要因は主に3つあります。
電池寿命を縮める3大要因
①低い温度
通常は補聴器電池に添付されたシールを剥がして1分ほどで使えますが、寒いところでは反応が鈍く、使えるようになるまでさらに時間を要します。
結果的に電池を入れても補聴器が動作しない、電池交換のアラームが鳴る等の症状が起こります。
手のひらなどを使い、体温で電池を温めてから使用してください。
②乾燥
補聴器に電池を入れたまま、乾燥ケースに入れる。エアコンがつけてある部屋(=乾燥している)で保管をしている。
補聴器の電池は乾燥に弱く、乾燥ケースへ12時間保管した場合、電池寿命は約5割~6割程度に短縮します。
③二酸化炭素
石油、ガスのファンヒーター、ストーブを使用中に換気を十分に行わないと、電池の寿命は約6割~7割程度に短縮します。
②の乾燥状態と要因が重なることによって更に電池寿命が短くなる場合があります。
①の寒さは防ぐことはできませんが、②乾燥、③二酸化炭素については保管方法、定期的な換気をすることで防ぐことができます。
もちろん、補聴器自体が経年劣化による過電流等の不具合を起こしている可能性も否定できませんが、主にこの時期はやはり上記の要因で電池寿命が短くなっているケースが多く見受けられます。
そういった場合は、メーカー修理対応もご提案致しますのでお気軽にご相談ください。
また、電池寿命が不安な方には充電式補聴器もお勧めさせていただきます。性能等、詳しくは合わせてご相談ください。
東武百貨店池袋店5階10番地ヒアリングギア補聴器さろんで承ります。