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  • 認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』  補聴器の購入補助についてVol.2  東武百貨店5階 補聴器さろん

認定補聴器技能者のブログ『補聴器通信』  補聴器の購入補助についてVol.2  東武百貨店5階 補聴器さろん

2023.10.31  池袋東武店, 補聴器通信, 補聴器, コラム

東武百貨店池袋店5階10番地補聴器さろんの豊川です。いつも当店をご愛顧いただき、ありがとうございます。

前回に続き「補聴器の購入補助」について、掘り下げてお伝えいたします。

今回は、障碍者総合支援法に基づく補装具の支給についてです。

前回の記事はこちら

https://mirare.co.jp/archives/19241

障碍者総合支援法に基づく補装具の支給

補聴器の装用を希望される方の難聴度が、障碍者総合支援法に定められた基準により「高度難聴者」「重度難聴者」と認められた場合、障碍者手帳の交付を経て、補聴器購入の補助を受けることができます。

高度難聴、重度難聴とはどのくらいのレベル?

以下に各レベルについての基準をご紹介します。

聴覚障碍者等級

〇 重度難聴 等級2級・3級が重度難聴の区分となります。

 ・2級 両耳の聴力レベルがそれぞれ100ⅾB以上のもの

 ・3級 両耳の聴力レベルが90 ⅾB 以上のもの(耳介に接しなければ大音声を理解しえないもの)

  

   

〇 高度難聴 等級4級と6級が高度難聴となります。

 ・4級 1.両耳の聴力レベルがそれぞれ80 ⅾB 以上のもの( 耳介に接しなければ大音声を理解しえないもの)

       2.両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50%以下のもの

  ・6級 1.両耳の聴力レベルがそれぞれ70 ⅾB 以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)

    2.一側耳の聴力レベルが90 ⅾB 以上、他側耳の聴力レベルが50 ⅾB 以上のもの

  • 支援を受ける場合には、まず障碍者手帳の取得が必須となります。
  • 手帳の取得には各自治体の窓口で必要書類を受け取り、判定医の資格を持つ耳鼻科医で受診する必要があります。

実際にいくらくらい補助が受けられるのか?

難聴度によりいくつかの機種に分かれます。

補聴器の基準価格(左側は補聴器の種類)

〇 高度難聴用ポケット型  基準価格41,600円  耐用年数5年

〇 高度難聴用耳かけ型   基準価格43,900円   耐用年数5年

〇 重度難聴用耳かけ型  基準価格55,800円    耐用年数5年

〇 重度難聴用耳かけ型   基準価格67,300円   耐用年数5年

〇 耳穴型オーダーメイド 基準価格137,000円   耐用年数5年

〇 イヤーモールド    基準価格9,000円   耐用年数5年

〇 専門的知識・技術を要する者による調整料 基準価格2,000円 

*耐用年数は、5年間は補聴器が故障しないという意味ではありません。故障した場合でも修理が可能という意味です。

どの補聴器が支給の対象となるのかは、各自治体の判定医が判断します。

支給という形にはなっていますが、その方の収入等の状況によって上記の基準価格の0割~3割は自己負担となります。

例)高度難聴耳掛け型補聴器 43,900円 + イヤーモールド 9,000円 + 専門的知識・技術を要する調整料 2,000円 = 54,900円

自己負担金額が1割の場合 54,900円 - 5,490円 = 49,410円

49,410円が公費負担となり、5,490円が自己負担金額となります。

補聴器の相談をしに行ったら、10万円以上。通信販売の数万円の集音器とは性能が違うとの説明を受けた。支給が受けられるとはいっても、4万円~7万円の補聴器ではそういったものと大差ないのではないか?

といった疑問があるかと思います。

実際に支給対象となる補聴器は各補聴器メーカーが独自に機種を限定しています。

各メーカーが指定している障碍者用の補聴器の性能を、一般に販売されている補聴器と比較すると、一般販売価格で15万以上の性能を有する物が多いです。

ですので、この制度を利用するとざっくり15万円の補聴器が5千円程度で購入することができるようになります。

注意点

・好きな補聴器を選ぶことができない。

例えば装用希望者本人としては、耳穴型の補聴器が希望。判定医の判断が耳掛け型補聴器の場合、耳穴型補聴器を選ぶことができません。

・購入まで時間がかかる

障碍者手帳が発行されるのに数か月、補聴器の購入補助が認められるのに数か月。装用希望者の状態にもよりますが、概ね3~4カ月程度購入までに時間がかかる場合が多いです。

・5年に一度の支給

補聴器の支給は希望するときに毎回ではなく、5年に1度しか認められません。

障害者総合支援法に基づく補装具の支給まとめ

制度の煩雑さはあるものの、該当聴力レベルの方が最も安く高性能補聴器をお求めになれる制度となっております。

以下に詳細の流れについてまとめておりますので、ご参照ください。

店頭でもご相談等お受けしております。

次回は補聴器の医療費控除についてお届けする予定です。

どうぞ宜しくお願いいたします。

東武百貨店池袋店5階10番地補聴器さろんは、上記の公的補助制度も含めて、安心して補聴器をご相談いただける認定補聴器専門店です。

どうぞお気軽にご相談ください。

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